体が歪(ゆが)んでいるから痛い??

文献

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市を拠点にゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

Re:Active(リアクティブ)です。

体が歪んでいるから痛い??

本日はよく聞く体のゆがみについてお話していきます。

身体の歪みがあるから痛くなる?

Re:Active(リアクティブ)のお客様の中で痛みを主訴としてご来店してくださる方も多いわけですが、そのなかで身体を触らせていただき姿勢の評価、左右差、可動域、筋力等を評価していきますがその中で例えばですが・・・・

腰痛のお客様に対する施術の中で

「背中が丸まっていて動きが悪いからその分、腰の動きを多用してしまい痛みが出ている」

という風に考えたとします。僕たちセラピストが痛みに対し推論を行う際ほとんどの方が考える事では無いでしょうか?(ちなみに私も考えます。笑)

もちろん本当にそれが原因で腰が痛くなっているケースもありますが、みなさん考えてみてください。

背中の曲がったおじいちゃん、おばあちゃん全員が腰痛いって言ってるかな??

あんなに膝が曲がってO脚があるの膝痛くないのはなんで?

確かによくよく振り返ってみたら「背中の曲がったおばあちゃんが一日中元気に農作業してたなー」

とかいう場面があるわけです。

要するに上記の理論でいくと私が施術をさせていただいている年齢層(20代‐70代)の皆様を考えると背中や膝が変形している方はいらっしゃらないので必ずしも身体の歪みが痛みに直結していると決めつけるには早そうです。

では、「姿勢が悪くても痛みが全然ない人」ってどのように説明がつくのでしょう??

説明された論文

2019年発表の論文「‘‘sit up straight‘‘:Time to Re-evaluate」の中で上記の見解を説明するような内容が述べてありました。

ここで7つのポイントが述べられておりましたので紹介させていただきます。

1.正しい姿勢というものは存在しない

一般に信じられている姿勢にも関わらず、最適な姿勢が存在する事や「正しくない」姿勢を避けることで腰痛が予防できるという強い証拠はない。(slaterD.2019)

我々セラピストは(私も含めて)「姿勢アライメント」という部分をしっかり診るという事を学生時代から、更には臨床に出てからも指導を多く受けると思います。いわゆる固定概念が植え付けられているわけです。再三にはなりますがもちろん評価として私も必ず診る部分ではありますが、それが必ずしも痛みに直結するわけではないという事です。これを知らずにアライメントのみへの介入を延々と行い、原因がアライメント不良からくる痛みでなかった場合、改善が望めないわけです・・・

2.姿勢が異なるのは当たり前

ヒトの脊柱の湾曲には自然なバリエーションがあり、痛みと強く関連するような唯一の湾曲など存在しない。(slaterD.2019)

ここが上記でのべた「背中の曲がったおばあちゃんが一日中元気に農作業してたなー」という事に対する見解になるかと思います。なんとなく「背中が曲がっている」、「腰が反っている」という部分を見つけてそこが問題という風に推論を展開してしまいますが、この姿勢が一番良いという姿勢は無いのかもしれません。

3.姿勢は信念や気分が影響される

姿勢はその人の感情や思考、身体イメージの影響を受ける。姿勢の変化には身体を守るためにとるものもあり、身体の弱さに関する個人の懸念が反映されている場面もある。(slaterD.2019)

例えば動くと腰が痛い時、痛みを避けるために取っている姿勢を見たときにそれを不良姿勢と解釈し、それを問題点として推論を展開していくことがあります。疼痛回避のためにこのような姿勢をとっているかもしれないという視点も重要となってきます。また、表面的には映らない患者様本人の中にある精神や心理、認知的な問題を強く受けている等事を念頭に置く必要があります。

4.快適な姿勢をとることは安全である

快適な姿勢には個人差がある。よく避ける姿勢を含め、様々な姿勢を試し習慣的な姿勢を変えることで症状が緩和されることがある。(slaterD.2019)

人それぞれ楽な姿勢って違いますよね?

足を組んで休憩する人もいれば、肘をついて休憩する人もいる。言われてみればほんと人それぞれのような気がします。

5.背骨は頑丈で信頼できる

背骨は頑丈で、様々な姿勢において安全に動き負荷をかけることができる適応性のある構造になっている。背骨を守るための警告は必要なくむしろ恐怖心を抱かせる可能性がある。(slaterD.2019)

これは僕も説明の中で使ってしまうのですが・・・

「腰椎は構造上不安定なので・・」「下位腰椎は構造上特に動きやすいので・・」

いかにも「腰椎は不安定だから強固に固定する必要がある。」みたいな説明。

解剖学・運動学的な観点からいくと間違いはない気がしますが、今回の文献の内容も頭に入れておいた方がよさそうです。

また、その説明自体がお客様に不安を抱かせる発言ともなり得ますので注意が必要です。

6.座っていることは危険じゃない

1つの姿勢で30分上座る事は危険ではありませんし常に避けるべきことでもありません。しかし動いたり、姿勢を変えたりすることは有効であり身体を動かすことは健康にとって重要である。(slaterD.2019)

ずっと座ってばかりいないで、できるだけ立っておくみたいな考えではなくてよさそうです。

ただ、姿勢を変えたり動かすことも有用であるという事で時々座り方を変えたりしてみましょう。

7.一つの運動のやり方が全ての人に合うわけじゃない

姿勢や動作のスクリーニングは、痛みを防ぐものではありません。好みの運動の仕方は自然に変化する脊柱の湾曲に影響され特定の姿勢をとるように、あるいは体幹を鍛えるようにという助言は根拠に基づくものではない。(slaterD.2019)

これはすごく共感することが多い文章でした。

同じような痛み、症状であっても、誰しもに確実に効果があるアプローチというものは無いと考えております。やはり総合的に考える必要があるかと思います。

今回の内容を踏まえて痛みに対する施術を行う際はやはり多角的な視点から推論を展開する必要があると感じました。普段から投稿させていただいている痛みの3つの側面踏まえ、お客様の症状に応じて対応ができるよう努めてまいります。

Re:Active(リアクティブ)ではお困りごとに対して根拠に基づいた施術を行わせていただいております。

佐賀や近県のゴルファーの皆様がいつまでも健康で楽しくゴルフをできるよう全力でサポートさせていただきます。

現在、主に佐賀県嬉野市のゴルフ練習場グリーンヒルゴルフクラブ内で施術行っております。施術ご希望の方は下記よりお気軽にご連絡ください。

初回無料にて対応させていただきます。(無理な勧誘等行いませんのでお気軽にどうぞ。)

皆様のご利用心よりお待ちしております。

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