胸郭機能不全と上肢の関係

文献

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市を拠点にゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

Re:Active(リアクティブ)です。

本日も文献をベースに進めて参ります。

文献は以下になります。

胸郭機能不全と上肢の関係  藤井康成、廣津匠隆、海江田光祥、永濱良太

 肩関節の求心位維持機能をより効率良くするための胸郭の動き

●近年、肩・肘障害の予防治療ならびに治療に対する胸郭機能の重要性が注目されている。

●理由①:呼吸法を応用したアプローチによる胸郭の柔軟性や運動性を高めることで、脊椎および骨盤の機能やアライメントを改善させる。

●理由②:体幹の安定化や肩および股関節の可動性の向上を図るなどのコンディショニング方法がスポーツコンディショニングに応用されている。

●理由③:肩甲骨機能不全として、肩甲骨の位置や運動性の異常を背景に肩関節の機能障害を引き起こし、これらが肩関節だけでなく上肢全体に多大な影響を与える。

●上肢操作の際、肩甲骨は胸郭上(肋骨の上)を素早く移動し、求心位を維持する。そのためには肩甲骨周囲筋や、腱板などによる動的な肩甲骨の制御だけでなく、胸郭自体も上下左右の連動によるしなり運動を行いながら、肩甲骨の微妙な位置調整をサポートしている。➡逆にこのしなりや可動性が低下すると多関節に負担がかかる。

スポーツ動作における胸郭の連動-胸郭のしなりや捻じれ運動

●胸郭の可動性やしなりの可動性はわずかであり定量的な評価が難しい。

●経験論から言えることであるが、胸郭の動きを変えることで、スポーツ障害の治療や予防が可能となり、更にパフォーマンスの向上が期待できることは確かである。

●わずかな胸郭の動きの変化でも、上肢特に肩関節の可動性や出力等の影響を及ぼす。

●肩の障害は結果であり、ほとんどの場合、原因はほとんど異なる部位に存在する。

胸郭運動の障害因子

●胸郭のしなり運動が生じづらくなる背景として、「加齢」が一つの原因としてある。加齢性の制限が生じる年代を40-50代と考えると、肩関節周囲炎や腰痛症、肩こりや頸部痛などが挙げられる。これらの疾患には少なからず胸郭の可動性低下が影響している可能性がある。➡これらの可動性改善にて症状改善が期待できる。

●我々が日々行っている呼吸運動によっても胸郭運動の低下が生じる。➡呼吸しやすい環境を作る事で日々の生活の中で胸郭の正常な動きを促していく。

●胸椎屈曲姿勢では肩甲胸郭関節の可動性は減少し、胸椎伸展姿勢では肩甲胸郭関節の可動性が増大する。

胸郭の機能を維持および改善するためのポイント

●胸郭中心と上肢(肘頭部)との距離を意識し、その距離を保ちながら上肢を動かす(体幹と上肢の距離を適切に担保するため)

●両上肢と左右ならびに上下胸郭を連動させることを意識する

●胸郭(体幹)に対して、上肢を動かす連動であっても、胸郭のしなり運動を可及的に行う事で、上肢に対して胸郭を動かす運動をイメージして行う。

文献を読んでの感想

胸郭に関してはこの文献の中では加齢に伴い、可動性低下するケースがある事が報告されていたが、自分のこれまでの経験から考えると、もっと若い年齢においても動きが悪くなっているケースを多々経験した。胸郭の可動性を失う事での弊害は多々あると思われるが、上肢との関連で考えた時に個人的に一番思う所は上記にもあったように胸郭が変形できないと肋骨上を肩甲骨が自由に動くことができず結果的に末梢の運動が円滑に行えなくなる点である。肩甲骨と肋骨、肩甲骨と上腕骨これらの関係性は上肢の動きを見ていく上で自分が必ずチェックするポイントにもなってくる。この文献を読んで改めてそこの関係についての重要性を再認識することができた。

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