椎間板の正常解剖とバイオメカニクス

文献

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市を拠点にゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

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椎間板の正常解剖とバイオメカニクス

本日も文献を中心にお話していきます。

本日の文献は以下になります↓

椎間坂の正常解剖とバイオメカニクス     笠舛拓也

はじめに

●腰痛の85%は非特異的腰痛とされ、非特異的腰痛=原因不明の腰痛と考えられてきた。

●非特異的腰痛はred flagと下肢症状のない、腰痛のみを症状として呈する場合の総称である。

●近年の報告では非特異的腰痛はredflagを含む腰痛の78%は、ブロック注射や様々な検査を組み合わせることで確定診断が可能となった。

●慢性腰痛患者における腰痛の要因として椎間板性腰痛の割合は39‐42%と高い割合を占める。

●椎間板性腰痛には、椎間板の生体力学的な不安定性、終板の損傷、椎間板内への神経の侵入や感作、炎症など多様な要因が関連する。

椎間板の正常解剖

椎間板は椎体間に位置し、脊椎の運動や隣接する椎体への荷重伝達・荷重分散に作用する。腰椎椎間板は厚さ約7‐10mm、直径約40mmの楕円形であり、髄核、線維輪、終板の3つから構成される。

1・髄核

●成人の椎間板において体積の40‐50%を占め、水和性の高いゼラチン状の構造体。

●主な構成要素はプロデオグリカン、コラーゲン、水分であり、水分含有量は加齢とともに減少する。

●髄核には、椎間板が圧縮負荷に抵抗できるよう椎間板内圧を生み出す作用がある。

2・線維輪

●線維輪は15‐25層の同心円状のコラーゲン線維により構成される。

●椎間板前方と比較し、後方はコラーゲン線維が少なく、線維が細いといった特徴があり、椎間板の後方に損傷が生じやすい要因となっている。

3・終板

●終板は椎間板の上下に位置する軟骨の薄い層であり、椎体側は硝子軟骨、髄核、線維輪側は線維軟骨という異なる軟骨により構成される。

●終板の厚さは約0.6mmで髄核と接する中央部に向かい薄くなっていく。

●終板はコラーゲン、プロテオグリカン、水分から構成され、全体の60%を水分が占める。成人の無血管な椎間板の代謝において終板は重要な役割を果たすと考えられている。

4・椎間板の血行と神経供給

●出生時の終板は椎間板の50%を占め、内部にも大きな血管が交通している。

●前従靭帯、後縦靭帯といった椎間板周囲組織には侵害受容器が分布していることから、椎間板損傷が生じた場合には疼痛を知覚する。

椎間板のバイオメカニクス

椎間板は圧縮負荷と屈曲運動に対する主要な耐荷重要素であり、正常椎間板には圧縮負荷の80%が伝達される。正常椎間板は髄核と線維輪の両方で圧縮負荷を分担しており、圧縮負荷に対し、髄核内の圧を上昇させ、周囲の線維輪に対してフープストレスを生じさせることで椎間板高を保持すようとする。

1・椎間板におけるneutral zone

●panjabiは骨、関節、靭帯などの関節構成体に負荷が加わらずに関節運動を行う領域をneutralzone、これらの関節構成体に負荷が加わり関節運動を行う動作領域をelasticzoneと定義した。

●elasticzoneにおける、前屈方向の繰り返し負荷では椎間板に、後屈方向の繰り返しの負荷では椎間関節に障害が生じる。

●中間位姿勢では椎間板に圧縮荷重を受けた場合、一般的に圧縮ストレスのピークは線維後方に位置し、髄核、線維輪前方にはほぼ均一なストレスが生じる。

●前屈位では線維輪前方へ、後屈位では線維輪後方へストレスのピーク位置は移動する。

●後屈位では椎間関節により負荷が分散されるため、椎間板に対するストレスは中間位と比較し4°伸展位で40%低下すると報告されている。

2・椎間板内圧

●背臥位、臥位では椎間板内圧は低下し、座位前屈、立位前屈、立位後屈といった姿勢では椎間板内は上昇する。

●立位中間位に椎間板内圧と比較し、ウォーキング、ジョギング、ジャンプ、スキップいずれにおいても椎間板内圧は上昇し、リフティング動作において最も上昇しやすい。

文献を読んでの感想

腰痛の中でもよく問題として挙げられる椎間板由来での痛み・・・・

今回の文献にてその椎間板の解剖学的な内容の整理をすることができた。

変性(退行性変化)に関しては今自分が施術を行っている年代の方々は皆様起こっているため、椎間板由来の痛みを発する可能性は大いに考えられる。

それらに対し、バイオメカニクスや解剖学的な知識を動員し、いかにそこへのストレスを減らす事ができるのかが重要となる。最後の方に触れてあったようにリフティング(持ち上げ動作)において最も椎間板内圧が上昇するとあったが、どのようにリフティングを行うのか方法を考える(動作パターンを考える)だけで腰への負担を減らす事ができる場面も多々あるため、多角的な視点から介入を行えるよう努めていきたいと思う。

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