ゴルファーの外側上顆炎と石灰沈着性腱炎

文献

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市でゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

Re:Active(リアクティブ)です。

ゴルファーの外側上顆炎と石灰沈着性腱炎

本日も文献をベースに記事を書かせていただきます。今回は症例報告です。

参考、引用文献

Lateral epicondylosis and calcific tendonitis in a golfer: a case report and literature review

Erik A. Yuill, DC, MSc, BSc, BPHE and Grant Lum, MD, CCFP, Dip Sport Med

症例紹介と経過

27 歳女性のアマチュア ゴルファー。プレー中に左腕の痛みを発症。最初の痛みは、患者の初回来院の 8 か月前に短期間発生。当時、練習場でゴルフボールを打つことは非常に痛いと言っており、左手で重い物を持ち上げることも困難であった。その後も寛解、増悪を繰り返したがある日、前腕に射るような痛みが生じ、肘を動かすのが困難となった。安静、アイシング、肘装具固定、および服薬行ったが状態は改善せず。痛みの程度は VAS で 4/10 であった。

身体評価では、腫れや変色無し。触診では、左外側上顆、手首伸筋、橈骨頭関節の痛みと圧痛が再現された。左の短橈側手根伸筋の緊張高く、痛みは抵抗された手首の伸展と受動的な手首の回外で再現された。抵抗した手首の回外と指の伸展はどちらも痛みがありませんでした。整形外科テストでは、コーゼンテストと内反ストレステスト陽性 。上肢の神経学的検査は正常。握力は、右に比べて左の方が弱いことがわかった。左外側上顆炎と診断される。

また、患者の痛みの急性の性質と、肘を動かすのが非常に困難という訴えから超音波とレントゲン画像検査により不吉な差異 (小頭の離断性骨軟骨炎または橈骨頭関節炎) を除外しました。診断用超音波は、上腕骨外側上顆からの総伸筋腱の起始部の肥厚を示し、外側上顆炎と診断される。X線写真では、外側上腕骨上顆に隣接する軟部組織に楕円形の石灰化した密度が明らかになり、石灰沈着性腱炎の診断。

介入方法

●受動的治療としてとしてNSAID(鎮痛、解熱作用薬)の処方とアイシングにて炎症軽減図る

●反復負荷を避けるために肘装具の作成、着用

●前腕特に橈側手根伸筋のマッサージと筋膜リリース、ストレッチ

●上腕二頭筋、三頭筋の等尺性収縮

結果

10週間後、痛み消失。フォローアップの画像検査では伸筋腱の肥厚と石灰化の解消が確認された。

文献を読んでの解釈、感想

ゴルフのお悩みで意外と多い肘の痛み。肘内側(ゴルフ肘)だけでなく外側が痛いという方もよくお見掛けします。今回のように痛みの原因を疼痛誘発テスト↓

●Thomsenテスト:肘を伸ばし、手首を上にそらした状態でキープできるか。下方向の抵抗へ耐えれれうか?痛みは出ないか?確認していきます。

●chairテスト:椅子を持ち上げる際に肘の外側に痛みが出ないか確認します。

●中指伸展テスト:肘を伸ばし、手首と指を上に反らしパーの状態で中指を下に押されたとき耐えれるか?肘の外側に痛みが出るか?確認します。

等用いて確認していきますが石灰性沈着腱炎等の症状は画像診断でしか分からない場合もあります。

実際に私が病院で勤務していた際に前腕の痛みが何をしても取れない症例に対し、ドクターへ相談行ったところ、エコーにて石灰化疑われ、注射による治療実施された結果、あっという間に痛み消失。というケースもありました。(あれはほんとに悔しかったしスゲーってなった。笑)

リハビリや施術の中で何をしてもよくならない場合はそのような手段も考えても良いかもしれません。

Re:Active(リアクティブ)ではお困りごとに対して根拠に基づいた施術を行わせていただいております。

佐賀や近県のゴルファーの皆様がいつまでも健康で楽しくゴルフをできるよう全力でサポートさせていただきます。

現在、主に佐賀県嬉野市のゴルフ練習場グリーンヒルゴルフクラブ内で施術行っております。施術ご希望の方は下記よりお気軽にご連絡ください。

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皆様のご利用心よりお待ちしております。

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