腰椎椎間板症と胸郭の関連

文献

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市を拠点にゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

Re:Active(リアクティブ)です。

腰椎椎間板症と胸郭の関連

本日も文献をベースにお話をさせていただきます。

本日の文献は下記になります。

腰椎椎間板症と胸郭の関連 増渕喜秋、武田淳也

はじめに

腰椎椎間板症とはスポーツ動作や日常生活動作において、腰椎の持続的な屈曲位の姿勢や繰り返しの屈曲動作、またはコンタクトや転倒転落などの一回の過度な屈曲方向のメカニカルストレスに起因し、椎間板内の髄核が後方へ押し出され、繊維輪断裂を伴った病態である。

治療の方向性として・・・

①腰椎骨盤を一つのユニットとして捉え、腰椎生理的前弯位(腰椎neutral)を保持する機能を高める。

②腰椎骨盤と股関節を分けて動かせる股関節分離機能を高める。

③腰椎骨盤を安定させた中で、長軸方向の伸長の意識(axial elongation:AE)を使い、胸椎を中心に脊柱を分節的に動かせる機能を高めることが重要。

胸郭の動きの中心となる胸椎椎間関節は、屈曲伸展において個々の可動性は大きくないが、12椎体11関節もあるので、ユニットで捉えると胸椎全体の合計角度は64°、腰椎全体は58°と胸椎全体の方が腰椎全体よりも大きな可動性を有する。

つまり、腰椎骨盤が安定するための要素として、股関節の可動性と同様に、胸椎の可動性の獲得が重要となる。

胸郭を中心とした脊柱の動きの評価

                                       腰椎椎間板症と胸郭の関連より引用

まじは静的評価として脊柱の生理的湾曲をからの変化を立位や座位で確認する。

臨床上、腰椎椎間板症の患者の特徴は胸腰椎後弯優位の姿勢パターンが多い。(上記図b)が、肋骨挙上となり肋骨角が拡大した下位胸椎後弯減少の姿勢パターン(上記図c)においても、腹斜筋を中心とした腹筋群の低緊張で腰椎骨盤の不安定性があり、急な屈曲動作で腰椎の過度な屈曲が起きて、腰椎椎間板症になる場合も考えられる。

次に動的評価として体幹の側屈、回旋、伸展を自動運動で行ってもらい、腰椎骨盤の安定性と胸椎の可動性を評価する。

上記図bの体幹側屈は両側とも胸椎の可動性低下し、腰椎レベルの側屈の割合が大きい。よって腰椎局所の椎間板や椎間関節へのメカニカルストレスが集積すると推測できる。

体幹回旋は立位または座位にて評価する。

端坐位評価は骨盤が支点となり股関節による回旋や内外転の代償は抑えやすいが、上記図cのように股関節が屈曲位になり骨盤後傾、胸椎後弯の代償が生じやすく、胸椎も屈曲に可動性を取られることで、胸椎の可動性が低下することに注意する。

体幹伸展は胸椎レベルを中心に背中を反らせることができるかを確認し、体幹伸展において胸椎伸展の可動性を評価する。

胸椎および胸郭の可動性改善アプローチ

肋骨角拡大と挙上がある場合は、前面に対する徒手アプローチとして仰臥位で強制呼気に合わせて肋骨下制の動きの介助行い、脊柱を正常なアライメントへ近づける。

上記のアプローチでアライメントを調整した後、側臥位の状態から水平外転0度のポジションから「胸を天井に向けるように」と指示し胸椎回旋の動きを誘導する。その際に骨盤による代償を防ぐのもポイント。

文献を読んでの感想

今回の文献を通して主に胸椎の可動性低下が腰部へのメカニカルストレスを助長させる可能性が高いことを改めて感じた。実際施術を行うなかでも今回の内容に類似したお客様をよく見る。

ゴルフスイングのなかで、胸椎回旋可動性低下によりトップを作る際に腰を反る形であったり、腰を過剰に使用してどうにか回旋を作っているというケースを多く見かける。

これらに対し胸椎に対し介入することで胸椎回旋可動性改善することで腰部への負担が軽減することももちろんであるが、付随して上肢機能も良化することが期待できる。詳しくは下記リンクより↓

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