慢性疼痛施術に対するエビデンス

痛み

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市、鹿島市、武雄市を拠点にゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

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慢性疼痛施術に対するエビデンス

本日は慢性疼痛の施術に対するエビデンスについてお話していきたいと思います。

エビデンスとは?

そもそもエビデンスとは・・・

Wikipediaより、エビデンスとは、根拠、証拠、証言、形跡などを意味する英単語evidenceに由来する、外来の日本語。

つまり、ここで言うところのエビデンスとは慢性疼痛の施術を行う上で何故それを行うのかの根拠になる部分を指します。

慢性疼痛治療ガイドラインから見るエビデンス

一般的な運動療法以外の運動は慢性疼痛治療として有効?

2018年厚生労働省より出された慢性疼痛治療ガイドラインの問いをピックアップしていきます。

問・一般的な運動療法以外の運動は慢性疼痛治療として有効か?

1)モーターコントロールエクササイズ:1B(施行することを強く推奨する)

2)ヨガ:2B(施行することを弱く推奨する)

3)太極拳2B(施行することを弱く推奨する)

4)気功:2C(施行することを弱く推奨する)

5)ピラティス2C(施行することを弱く推奨する)

6)ラジオ体操:2D(施行することを弱く推奨する)

この6つの項目の中で唯一強く推奨されているのがモーターコントロールエクササイズでした。

これまでにブログの記事のなかでも紹介してきましたモーターコントロールエクササイズについて再度触れていきたいと思います。

モーターコントロールエクササイズ(MCE)は、脊椎の安定性向上を目的として、腹横筋や内腹斜筋、多裂筋などの体幹の深層筋群の筋機能の向上を図るトレーニングである。

このモーターコントロールエクササイズの慢性疼痛に対する効果としては一般的な運動療法と比較して短期(6週間ー4ヶ月間)および中期介入(4-8ヶ月間)による痛みと身体機能のよりよい改善が認められている。また無治療群や患者教育と比較しても疼痛と身体機能の改善効果が認められていると記されている。

一方で、有酸素運動や筋力増強運動、ストレッチといった一般的な運動療法とあまり効果の差が見られなかったとの報告もある。

このような報告を踏まえ、慢性疼痛に対する介入の中でモーターコントロールエクササイズは取り入れていきたい(エビデンスは高い)項目であるが、上記の報告の中にもあるように必ずしも効果があるとは言えないという事を理解して施術の中に取り入れることが重要となります。

徒手療法は慢性疼痛に対して有効?

徒手療法とは:運動療法を含まない治療手技として解釈する。

マッサージや他動的な関節可動域訓練をイメージしてもらえたらよいと思います。

問・徒手療法は慢性疼痛治療として有効か?

A.徒手療法は、慢性疼痛と機能障害に対して有効とするエビデンスが不足しており、他の保存的治療よりも効果があるとはいえず、積極的な実施は推奨されない。

1)脊椎マニュピレーション、モビライゼーション:2C(施行しないことを弱く推奨する)

2)マッサージ:2C(施行しないことを弱く推奨する)

結果的に診れば徒手療法単独では慢性疼痛の症状改善に対するエビデンスとしては高くないとのことでした。

また報告の中には、

マッサージに運動療法、運動と患者教育、通常治療を組み合わせることは、それぞれを単独で行う事よりも短期間の鎮痛に優れているとの報告もあるため、症状改善のため何かの目的をもってマッサージを行いその後に他の手段を組み合わせるという選択肢はあるのかもしれません。

これらも踏まえ、慢性疼痛改善に対するファーストチョイスが徒手療法のみということにはならないのではないかと個人的には考えております。

参考文献

慢性疼痛治療ガイドライン 厚生労働省2018

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