ゴルファーにおける上肢の障害

痛み

みなさんこんにちは。佐賀県嬉野市を拠点にゴルフ専門整体&トレーニングを行っております、

Re:Active(リアクティブ)です。

ゴルファーにおける上半身の損傷

本日も文献を基に記事を執筆させていただきます。

参考、引用文献

Upper Body Injuries in Golfers
Andrew Creighton et al. Curr Rev Musculoskelet Med. 2022 Dec.

2022年に発表された論文になります。

概要

ゴルフは世界的に人気のあるスポーツです。ゴルフに参加するのに性別、スキル、年齢の制限がないことは、ゴルフが非常に人気がある多くの理由の 1 つです。さらに、社会的相互作用を可能にし、中程度の強度の身体活動を提供することができます 。多くの怪我を伴うスポーツとはあまり考えられていませんが、ゴルフ関連の怪我はプロおよびアマチュア ゴルファーによって報告されています 。ゴルファーがボールを打っているときにぶつかる可能性のある障害物や濡れた芝生で滑る可能性があるなど、ゴルファーの制御できない要因もあり、それらが怪我につながる可能性もあります。ゴルファーのコントロールできる範囲内にあるのはゴルフ スイングです。これには、複数の身体部分の同期動作、筋肉の強さ、タイミング、動きの調整が必要であり、それらが高いクラブヘッド スピードを生み出します。多くの場合、ボールを 300 ヤード以上飛ばそうとすると、ゴルフのスイングは時速 100 マイルを超えます 。ゴルフのスイングはゴルファーによって異なり、スイングする「正しい」方法はありません。頸椎、胸椎、肩、肘、手首を含む上半身は、ゴルフスイングに関連した怪我が発生しやすい部位です。ここでは、ゴルファーの上半身の損傷に関するナラティブ レビューを紹介します

今回の文献の概要としては上記になります。非常に文量が多い為、文献の中に記載してある内容を抜粋してそれに対する見解を述べさせていただきます。

アドレスからスイングの間で上肢に起こり得る危険因子

アドレスフェーズ中、過度に伸ばした腕またはロックされた肘、およびタイトなグリップによる前腕の異常に高い筋肉の緊張は、ダウンスイングでスピードを生み出す効果を低下させ、ボールインパクトで肘と手首の怪我を誘発する可能性があります . 手をかみ合わせずに握ったり、握り方が緩すぎたりすると、クラブを落とす危険性が増し、正確なボール インパクトが失われ、グラウンド インパクトで肘、手首、または手に怪我をする可能性があります。

アドレスの重要性という部分には関して、それらが腰に与える影響という部分の関してはこれまでにもたくさんお話させていただいてきましたが、今回は上肢について述べてあります。「肘は曲げてはいけない」という声をよく聞きますが、これを過剰に受け取ってしまい肘を強固にロックしたり、力みからグリップに強く力が入ってしまうとダウンスイングでのスピードの低下に加え、肘と手首のケガのリスクも上がるという事でスタートポジションに加え、声掛けや過剰な力みを取り除くことも重要な要素となりそうです。逆に握りが緩い場合でも受傷のリスクが高くなりそうです。

ゴルファーにおける回旋筋腱板疾患と肩峰下インピンジメント

回旋筋腱板疾患および肩峰下インピンジメントは、ゴルファーに非常によく見られます。一部のゴルファーは、ベースラインで回旋筋腱板疾患を発症することさえあります。ゴルフ関連の怪我をした 412 人の患者のレビューでは、85 人に肩の症状があり、93% に回旋筋腱板または肩峰下疾患がありました。幸いなことに、ゴルフでは、可動域と回旋筋腱板の活動に関して肩に課せられる要求は、通常、真のオーバーヘッドアスリートに要求されるものよりも少なくなります. 肩甲骨と肩甲上腕の生体力学を最適化することが重要です 。

ゴルフはその他のオーバーへッドスポーツと比較し、肩に課される回旋筋腱板の活動や可動域は低いにも関わらず今回の記事の中では412人の内85人。約20%で肩に何らかの症状があるとの事でした。肩関節に関しては複数の関節が近隣にあるうえ、体幹や胸郭のアライメントや機能の影響を大きく受けるため詳細な評価が必要になります。

ゴルファーの肘の障害

ゴルファーの最も一般的な肘の怪我の 2 つは、内側上顆炎と外側上顆炎です。内側上顆炎はしばしばゴルファーの肘と呼ばれるにもかかわらず、McCarroll 等。アマチュアゴルファーでは、外側の肘の痛みが内側の肘の痛みよりも5倍一般的であることがわかりました。 典型的には右利きのゴルファーの右肘に見られる内側上顆炎は、単一の外傷でスイング中に突然加えられた強い抵抗によって、または反復的な過度の筋肉収縮、さらには大きなくぼみを必要とするストロークによって引き起こされます 。右利きのゴルファーの左肘に見られる外側上顆炎は、典型的には、単一の外傷によって、または特にゴルフクラブの過剰なグリップに関連する場合に、ねじれ動作を伴う前腕の繰り返しの強い伸展によって引き起こされます 。クラブをきつく握りすぎたり、滑りやすいゴルフクラブのグリップを持っていることも、前腕の筋肉や腱で生成される力の変化を引き起こすため、怪我の一般的な原因です 。

上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)に関しては上腕骨の内側に付着する筋肉である筋の円回内筋、橈側尺側手根屈筋、長掌筋等の影響があると言われています。主な要因としては下記の事が考えられています。

ゴルフ肘を発生させる主な原因と動作

  • 筋肉の柔軟性が低下した状態でのダフリ・オーバーユース
  • グリップを握る力が必要以上に強い(筋の過剰収縮)
  • 身体全体を使ったスウィングにならず、手打ちになっている。

肘と同様に手首においても使い過ぎによる痛みが起こることが多くあるという風に文献の中でも述べてられていました。

Re:Active(リアクティブ)では多方面から評価行い、問題の解決に向けて施術の方行わせていただきます。

今回のように上肢の問題を抱えてらっしゃりなかなか症状が改善しないという方。是非ともお声掛け下さい。

佐賀や近県のゴルファーの皆様がいつまでも健康で楽しくゴルフをできるよう全力でサポートさせていただきます。

現在、主に佐賀県嬉野市のゴルフ練習場グリーンヒルゴルフクラブ内で施術行っております。施術ご希望の方は下記よりお気軽にご連絡ください。

皆様のご利用心よりお待ちしております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました