腰痛とサルコペニア

痛み

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腰痛とサルコペニア

本日も文献をベースに進めていきます。参考文献は以下になります。

CLINICAL REHABILITATION ー腰痛のリハビリテーションー 腰痛とサルコペニア 酒井義人

はじめに

骨密度の減少である骨粗鬆症が脆弱性骨折を引き起こし日常生活に大きな影響を及ぼすのに対し、加齢に伴う骨格筋の減少であるサルコペニアは筋力の低下により運動機能障害を呈する。また、日本国民における有病率15.4%と報告される骨格筋系の慢性腰痛は部位別では腰痛が最も多く、男女とも75‐84歳で有病率はピークであり、加齢と共に増加する腰痛については、超高齢化社会を迎えているわが国の現状を鑑みても看過できない大きな問題である。骨格筋を喪失すれば脊椎や四肢関節にかかる負担が増加するため、腰痛や関節痛はより起こりやすいと考えられ、近年サルコペニアと疼痛に関連する研究が散見される。しかしサルコペニアがTYPEⅡ筋線維の選択的減少であることから体幹よりも四肢に起こりやすい生理的機序と高齢者に起こる慢性疼痛は腰痛が圧倒的に多い現状は論理的に乖離している。サルコペニアを単に運動器生涯を惹起する加齢現象としてとらえるのではなく、疼痛を引き起こす原因の一つとなる骨格筋に影響を与える内因性の病態と考えることもできる。

サルコペニアの定義

サルコペニアは1989年にRosenbergにより提唱された概念で「加齢よって生じる骨格筋量の意図しない喪失」と定義されており、今日では高齢者の運動器疾患と向き合うには重要な病態と位置付けられている。このサルコペニアの評価には握力と歩行速度の項目は必須となる。

サルコペニアを有する高齢者の腰痛

●189例の高齢者慢性腰痛患者のうちサルコペニアの基準を満たすのは63例(33.3%)で体幹筋量は腰部多裂筋、脊柱起立筋断面積とも有意差は認めなかった。➡慢性腰痛患者では四肢骨格筋量の減少を呈するが体幹筋量は必ずしも減少していない。

●全身の骨格筋量減少を受け、脊椎矢状面バランス不良をきたし、重心の前方移動により腰椎に対する力学的負荷は増大することが予測され、このことが腰痛を惹起している可能性がある。

●下肢筋量の減少しているサルコペニア状態の高齢腰痛患者においては体幹筋量減少を伴わずして脊椎矢状面アライメント異常を呈することから、腰部への負担と腰痛発生には下肢骨格筋が重要であると言える。

高齢慢性腰痛における体幹筋

●体幹筋力低下が腰痛の原因であるのかまたは結果であるのかの結論は出ていない。しかしながら腰部への力学的負荷が腰痛にとって看過できないことは、体幹における深層筋である腰部多裂筋が腰椎分節安定性に大きく寄与することが以前より指摘されてきた。➡深層筋の活動低下と表在筋の代償的な活動により安定性が失われることが腰痛の一因とする理論。

●多裂筋と脊柱起立筋の調和が保てなくなると不安定性が生じ、腰痛発生の要因となり得る。

サルコペニアに対する治療

運動療法

●サルコペニアにおいてはTYPEⅡ繊維の減少が生じることを考えると加齢により喪失した骨格筋の増加には速筋に対するアプローチが重要であり推奨すべきは有酸素運動よりもレジスタンストレーニング、特に全骨格筋の30%を占める大腿部の訓練である。

●骨格筋量の増加を目的とした訓練には最大筋力の65%以上の負荷訓練が必要で週に2,3回に頻度で8‐12週の継続が要求されることから高齢者においては現実的ではない。

●高齢者におけるトレーニングとして低負荷筋力トレーニングが開発されているがまだまだエビデンスの構築に時間を要す。

栄養療法

●蛋白質摂取量と骨格筋量には負の相関が認められることから蛋白質摂取は重要であるが、一日の総摂取量よりも3食の各食事における蛋白質摂取量の不均等が生じないことが重要とされている。

●高齢者において一回の食事における蛋白質摂取量が0.4/㎏体重を下回らない事が筋における蛋白質同化の条件と報告されている。

薬物療法

●サルコペニアに対する治療としての薬物療法の有効性についての医学的エビデンスは十分ではない。

●現在の所はサルコペニアに対する介入としては運動と栄養の併用が原則とされている。

運動と疼痛

●運動により鎮痛効果が得られることが知られており、それはexercise-induced-hypoalgesia(EIH)と呼ばれる。

●運動を行う事で下降性疼痛抑制系という痛みを抑える機能が働きやすくなることが報告されている。

●サルコペニアに対する治療が確立していない現在において、老化に伴う炎症性疼痛の改善における運動の効果について今後の研究に期待する。

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